諸国ものがたり

ポプラ社発行の分厚い文芸書。
岩波の広辞苑ほどのページ数と体裁です。
”まくら”のようです。パッと無作為に
めくってみました。大きい活字です。総ルビ
です。少し邪魔ですね。はっきりいうてね。
どれどれ うーん全部で21篇みんな翻訳もの。
海外文学ばかりです。ロシアやイギリスや
そのほかでも若いとき読み親しんだ作家さん
ばかり21人ずらりです。翻訳されたのは
今の金原瑞人氏は知っていたものの
最後の{中篇}「片恋」チェーホフ・の
訳は二葉亭四迷となっています。
 文中にいまでは考えられない事物や
生活の道具がみえます。移動の手段は
馬車や馬なんですね。ロマンといえばロマン
が読み取れるかなあ。少し時代離れしては
いませんか。<古典>の名作短編を読むという
位置づけなら意味あるでしょうか。定価6930円
1冊在ります。