*そろそろあたりが暗くなりかけてきた時間に私よりも齢かさの
お方が店へ入ってみえた。寄ってきておしゃる。{今まで公園であそんで
いて家へ帰ろうと思ったが、どっちへ帰ったらよいか忘れた、この店は以前
よく来て本を買ったことがあるから、来たのだが、・・・}そう仰るからと
お顔をじっと見るのだが、こちらはわるいけど古い昔のことは忘却のかなたへ
置き忘れてきたらしい。するとその方は手帖を開いて{この住所です}と
ところと名前と電話番号を示された。見ると少し離れたところではあるが
よく知っている住所であるから。すこし遠回りになるが、明るい大きい道の
近くまで、誘導して行った。携帯電話も持っておられたが、そのあとどう
されただろうか?  私自身、ああいう事態に陥ったら、パニックだろうなあ