*4〜5軒北にある饅頭屋の店先にたっている”福子”さんを見つけた。御とし91とか92とか・・・。戦前は天満
の方にすんでおられたとお聞きしている。ちょっと聞いてみた。{何 こうてきはったん?}{きまってるやろ、おひな
さんにそなえる菱餅やんか}{そう おひなさん喜ぶねえ}{今日は特別 ちーたいけどおひなさんかわいそうやろ。
一年に1回やけど出して空気にあてたるわあ。戦前から大事に持ち歩いてる私の宝だす。小ぶりやけど7段そろってるねん}NHKの朝ドラと日曜日の大河の「ドラマ・ストーリー」は前半後半とも待っていて下さるうれしい福子さん。
夏・冬ともうちの前を歩くときは季節にあわした帽子を被っておられる。だから頭髪のいろは判らないし量も見えない。
「帽子」は齢を隠す不可欠な小道具と思う。 {出すのが遅いのだから、4月の3日まで出しておくの、嫁入り前の子が
いるじゃなし}だそうです。福子さん自身、長い女の一生を送ってこられたのだろうか。3日に一度ほどの散歩からは
福子さんの女一生までは伺い知ることはできない。いつまでもお元気でー