116回 読書会「司馬さんは夢の中」福田みどり著 2004、中央公論新社

  菜の花を飾って、司馬遼太郎記念館の案内リーフレットや資料のコピーを
 お配りして開会の挨拶を簡単にした。
 雑誌「サライ」の{司馬遼太郎をいく}、「風塵抄」、「文藝春秋」の2002・2月号は
 福田みどりさんと田辺聖子さんが故司馬遼太郎氏を語るというものでそれらも
 卓上に並んだ。どこか少女のような天真爛漫さを漂わす福田みどりさんは
 夫の思い出を書くのに7年もかかったようだ。産経新聞社の仕事仲間や執筆に関係
 した方々は後年皆さん立派な地位になっておられるがその方たちを伏線に思い出
 が語られる。交友関係もたいしたものである。大阪弁特有といえなくもないが
 繰り返し言葉が多く語られる。司馬さんの最高傑作と言われる「坂の上の雲」に
 ついても話題になった。一生を通じて沢山の作品を私たちに残してくれた司馬さん
 の記念館へも是非訪れてほしいものだ。筆者は丁度6年まえの菜の花忌前日に
 お尋ねして強烈な印象を受けたのを覚えている。
   所在地  東大阪市下小阪3丁目11番18号 (TEL)06-6726-3860
   開館時間 10:00〜17:00
   休館日  毎週月曜日
   入館料  大人=500円