*<<3月のお勧め本>>
☆「陰日向に咲く劇団ひとり、1470円 若い書き手なのにうまい!どこかがちがう
☆「101日間世界一周」狭間秀夫、1260円 飛鳥?によるワールドクルーズ・豊かな時間
☆「老いを照らす」瀬戸内寂聴、756円 最近の法話や講演を交えた書き下ろし
☆「チームバチスタの栄光」上、下各500円メディカル・エンターテイメント文庫版
☆「KY式日本語」<ローマ字略語がなぜ流行るのか>北原保雄編著714円大修館刊
☆「ヘキサゴンドリル」630円番組で実際に行われている予選ペーパーテストが一冊に
★「大人の和生活VOL5」1260円ページを繰るごとに落ち着く内容、着物もあり
★「婦人画報」リニューアル、1100円 高尚にして美の極みたるをご堪能あれ、実用に
★「小学一年生」新入学お祝い号、550円 皆さんの周りにいらっしゃいませんか

*<<ごきげんさん>>
  桃の節句ですね。藤井寺の佐藤禎三さんのひな祭りは29日から3日までだそうです。
 万葉空間の辻孝子さんは2ひ(日)、9日(日)の1時半~3時まで藤井寺のシュラホール
 にて万葉集のお話をされるそうです。おひなさんとあわせて行かれるのもよろしい
 ですね。詳しくは電話0729−52−7800 藤井寺市生涯学習課へお問い合わせ下さい。
 会場の場所や名称も不確かです。電話予約だけで無料だそうです。
  3月は卒園、卒業にはじまって締めくくりのときですね。あとには必ずスタートが
 あります。

*第117回 読書会「私たちが好きだったこと」宮本 輝著、1995年新潮社

  この作家のうんと長編や芥川賞受賞作の「蛍川」や「錦繍」のような短篇は
 よく見かけるが本作品のような中短編をあえてよんでみた。時代背景は今から10年以上
 昔であるから今を生きる若者たちと比べることはできないが、その時代の20代後半の
 若者のすがただろう。男2人と女2人が76倍という難関のくじで当たった新築の高層
 マンションで共同生活を始めるのであるが、早くに2人ずつのカップルが出来てしまう
 がハッピーエンドと思いきやそうは問屋がおろさなくて思わぬ展開に落ち着く。
 思いっきり相手の立場に立って借金までして手を差し伸べるがそのことを無償で
 当たり前のように貢ぐ。最後にはマンションを提供した男がひとり多額の借金を背負う。
 実際には在りえないであろう{寓話}といえよう。NHK出版発行の「知るを楽しむ
 の「人生の歩き方」の1月・{宮本 輝}80ページ分は資料としてまた鑑賞上役立つ。
  読書会の参加者は4人の男女のありかたについて長時間話しあった。