6月期読書会

 私の都合でお休みとし本だけ読んでいただきました。
「私の文学漂流」吉村 昭著、文庫2009・2月刊630円
平成2年10月から4年1月までかかって自選作品集
(全15巻,別巻1)を新潮社から刊行した。各巻の
月報に「私の文学的自伝」を連載した。少年時代の
読書体験から青年期に入って、小説を書くように
なり小説家としての歩みをはじめることができた
頃までのことが書かれている。そうしてさらに記憶
をたどって一年近くの歳月を費やし加筆して「私の
文学漂流」と改題されたらしい。夫婦作家、誕生の
秘話を余すところなく読むことが出来るし作家仲間
のことや交友関係もいちいちわかり納得出来て業界
筋のことも同時に分かって非常に面白かった。
 ご一読をお勧めします。