15日 読書会 「李陵」中島 敦・著昭和21年2月小山書店

発行を底本とする。
1997年7月21日に第1回読書会をして今回は130回である。
今夏の各文庫のリストに(夏の読み物)という感じで
この作品はのっている。高校生の必読図書か。
「いちど読みたいと思いながら読む機会のなかった作品
だった」との声があがった。じっくり読んだことが
なかったひとが大方だった。久しぶりで<漢文>の
授業をうけたようだった。中国の前漢武帝の時代のこと
場所は今紛争のあるシルクロードのあたりか。
李陵、司馬遷、蘇武三人三様の生き様が書かれている。
この時代の中国の宗教はどうだったのだろうかなど
の疑問が沸き起こったが調べる手立てもなくて
そのままやり過ごした。  大活字本で読みやすかった。
新潮文庫は380円である。

15日夜分遅くに芥川賞直木賞が決まった。
実は読書会の席へ各賞のそれぞれの候補作を書いたものが
新聞に載っていたので持っていっていたのだが言い出し
忘れたので非常に残念に思いながら発表のあった夜を
迎えた。次回9月(8月は夏休み)に誰の作品を読むかの
参考にしてほしかった。言い出し忘れたことでまた私が
読書会のテキスト本の選書をしなければならない。
これは私にとってちょっと心の負担になるのです。