第136回 読書会 「13階段」高野和明・著 2001年講談社発行

 死刑の様子を詳細に描写してあったので怖かったの意見がちらほら聞こえてきた。
物語の後半はテンポがやや速く理解しにくかった。<エン罪>のこともこの物語では
大きな位置をしめると思われる。足利事件の菅谷氏は<エン罪>が証明されて、晴れて
無実になってよかった。この物語の樹原亮も最後に無実になるがその過程が複雑に
筋運びとして展開する。  娯楽作品としてはよかったのではないだろうか。
 読みやすいもよかったの条件であると思う。


このあと次回 4月によむテキストを決めていただいた。いつもはしないことだが、
読書会のはじまる前にテキストを集めて頂く図書館と相談していたからで、
 ひとつは 「魂の自由人」曽野綾子・著(エッセイ) 
 もうひとつは 「鬼ばばあ化する女たち」みさごちずる(漢字がわかりません)
協議の結果後者の方にと決めた。


先日来 私にとってうれしい出来事である「暮しの手帖」編集長の松浦弥太郎さんの
サイン付きの<松浦弥太郎>さんの紹介と「暮しの手帖」推薦文とをいっしょに
コピーしたA4の用紙をみなさんにお配りした。もうすぐ、3月25日に出ます45号を
どうぞよろしく。お手にとって見て頂いて松浦さんの意図するところをお汲み取り
頂きたくお願いいたします。今いちばん 輝いている{本をつくるひと}と思いますから。