*お客さんとのひとこま
(その1)もちろん女性客です。帽子を被っていてお顔はよく見えません。
     服装は地味だがこざっぱりしていました。「読売新聞」の本日
     の朝刊を全頁、手でもっています。「今日発売の婦人雑誌
     ください。」といわれていますようですが、今日でた婦人
     向けの雑誌は沢山ありますが、2〜3お示ししましたが要を
     えません。とうとう、すたすたと帰っていかれました。
     {認知症のひと?}ひとのふり見てわがふりなおせ。
(その2)「くじけないで」柴田トヨ・著 90歳の方の詩集ですが5冊
     仕入れたのにまだ3冊あります。ポスターを書いてアッピール
     しなくっちゃと思い、店の表で思案中、ちょうどそこへ通り
     あわせた少々年配で「家庭画報」を毎号きめて買って下さる
     お客様と<顔>が会いました。「その本 見せて}とおっしゃる
     ので見ていただいたら、「よんでみるわ」とおっしゃいます。
     作者のかたの年齢を申し上げたら「私来年90歳になるの」
    「声をだして読んでください」と重ねて申したら「わかった!
     そうするわ。足も腰もぴんしゃんしてるからあちこち行くのよ」
    だって。年をかさねる時人によって個人差のあることを強く感じ
    ました。私自身、歳相応に歳をとりたいものです。