*きのうから 衣替え。 どんよりとした 曇り空のもと 雨の晴れ間にあれこれとしたくなるのは、人情というか? 案外 お客さんも通ってくれている。さて 月も変わり、出版社もいろいろと考えて送り込んでくれる。 売れる本、 いや仕掛けられている本は 発売日から せいぜい4〜5日が勝負。うち(当店)へどっと入ってくるには
きても、もう御用なし。の状態なのです。 版元さん、販売会社さんには 特別に声
を大にして、訴えたいのです。ひとつの店で500部も売れた後で、極小店で同じように
売れることは、絶対にないと 私はいままでの経験から、申したいです。そのベスト
セラー 文藝本を見下ろしてお客さんは、ひややかに『この本ですね』と。
 また さる話題性のあった新参の版元は社長自ら、ライターを探してきて、テレビへ
その書き手と共演して、読みたくなるようなしかけをしゃべる。その日から、読者は
お金の入った財布を持って うちらのような店へでも買いに来てくれる。また ある人
は、『今 店頭にある週刊文春の103ページにその小説のモデルが実在の人間と判るらしい内容だから配達してね』『あのその本 うちにありますから一緒にお届けしますけど』『わるいけど もう読みました』あ〜あ かわいくないなあ。 いつもこの手の
お客に泣いてます。 なにか悪いことしてますか?私? どこが なにが 平等ですか。