*暑い日々にマイッテイマス。涼しくなります。涼しくなりますとの予報があった模様

ですが本当でしょうか。2日前の読書会はこの暑さできていただけないのは、覚悟して

小人数ですが来て下さる方がいらっしゃいました。全く 感謝、感謝です。

テキストは 森 鷗外著「高瀬舟」でした。文庫本で、16ページほどの短篇である。

主題の骨子はふたつ。 安楽死とお金を持つ ということ。

非常に仲のよい 兄と弟。貧しさでは人後に落ちない。兄を思うあまり、弟は自殺

を謀るが、やりそこなって見るに耐えないほど、苦しみもがいている。兄は弟の自殺を

助けて楽にしてやる。つまり 安楽死させてやる。江戸時代でもこのことは重い罪をか

せられたようである。遠島という罪名。 しかし 遠島になったものには銅銭200文を


渡してくれる。しかし主人公の青年はそんなお金でさえ懐に所持したことがなかった。

飛び上がって喜んだようである。たかが200文の銅銭である。いろいろの意見が

飛び交った。江戸時代、後期身分制度が厳然とあった時代においてである。

うちの店では常備している。