1月23日読書会でした。
 あけましておめでとうございます。本年も相変わりませずよろしく
お願いいたします。‥‥の挨拶で幕をあけました今年最初の会は115
回目でした。私も入れて10人で行いました。
テーマ本は「兄弟」なかにし礼著です。
 まず文章が滑らかで非常に読みやすかったの意見があった。同感、同感!
それからこんなに{うそ}をつく兄もいるのだなあ?。賭け事や女がらみの
浪費からくる借金にも是非もなく肩代わりをしてしまう弟。しかし払える
資金があってこそ年齢の離れた兄へ資金援助をする弟。どういう間柄か?
兄は特攻隊の生き残りと称しそのことを切り札に弟や姉をだまして我勝手に
振舞う。がこのことは兄の隠れみのであったことが彼の死後「戦友会」へ
行ってそういう事実のなかったことが判明して兄のまわりのみんなが騙さ
れていた事が露呈してしまう。「石狩挽歌」北原ミレイが歌っているが
鰊漁で一旗あげようと目論んでいたのに反対の結果がでてしまい兄は悲しい
末路をたどる。作者のなかにし礼は非常にたくさんの作詞を手がけシャンソン
の訳詩もたくさんし、「長崎ぶらぶら節」で直木賞を受賞しているが他に
小説やエッセイも多く書いている。フリー百科事典で(来歴)、(作品)
主要な作詞曲,詞集、創作、随筆・その他、翻訳を引用してコピーし全員
に配布した。この作品は文藝春秋から刊行されているが文庫は文春と新潮
の2社からあり新潮文庫では巻末に著者が石原慎太郎氏と対談している。
石原氏は「弟」と題して弟石原裕次郎氏の事を書いているから。
会の話会いにもこの対談を引用させてもらった。兄と弟とは親を真ん中に
して何か特別の関係なのだろうか?是非ご一読をお勧めします。