*昼すぎに 中年の女性が小さい冊子を両手でもみながら、棚の文庫本をなにか目的があって探していらっしゃる。
{なんという書名の本ですか}{城之崎温泉へいくので。城の崎にてを探しています}{作者は志賀直哉ですね}
{そうでしたか}相手は自身なさそう。私は作者が違うはずがない。それよりあるかどうか自信がない。じっくり
探したら{ありました!!}その500円の文庫に18編も入っていると書いてある。「城の崎」の部分はほんの10ページ
ほどでした。  どうしたことかしら、買わないで帰られた。 読書推進の立場からしたらようお勧めしなかった
反省が心にわだかまりとして、残りました。