*ある日の昼さがり、前ぶれなく車いすに乗ったお客さんが、男の人と若いお母さんに伴われて来店された。その方は

このあたりでは知らないひとがいないと思う(保名クラブー玉突き屋ーのお千代さん)御年100歳くらい。私も記憶が

悪くなって正確にここへ記述できない。一緒においでになったのは、ご子息の泰三さん、それから彼の妹さんのお子さん

つまり姪御さんのふたりでした。私は聞かれていないのに{集英社文庫「玉撞き屋のお千代さん」今も置かせてもらって

ます}と聞こえるように、言いました。お千代さんはどう言うたか、判りません。無回答だったと思います。昔のこと

ですから、覚えてませんわねえ。東京で<劇作家>として活躍されているようにお聞きしていました。もうかれこれ

3年は経つたと思いますが、この一代記が、舞台劇化されて、関西ではなぜか神戸と岸和田とで上演されました。

その時のキャストはお千代さん役は<浜 木綿子さん>でした。それから暫くあとでも、今から1〜2年前でも午後から

店へ出てお客さんの相手をしているらしいとお聞きして{私らの老後の良き見本やねえ}と話していたことでした。

ご子息の南川泰三・著「玉撞き屋のお千代さん」の主人公をご紹介しました。